第15回箸川柳大賞発表

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兵左衛門


第15回を数えました箸川柳には4,234句の投稿がございました。
今回も多くの皆様よりご応募いただき、ありがとうございました。
兵左衛門社内での厳正なる審査の結果、大賞以下各賞が決定いたしましたのでここに発表いたします。


P.N.さごじょう様、
おめでとうございます!

大賞賞品/箸職人が作るオリジナル(大賞川柳入)の携帯箸「八四郎(はしろう)」セット

講評/天皇陛下の生前退位ということが決まり、平成も残すところ僅かになった。とはいえ、西暦よりも古い天皇制とそれに連なる元号は、どんなに時代が移っても日本の時間軸の文化として連綿と続く。また、神代からの箸文化もまた、元号がたとえ変わったとしても日本人の生活から無くなることはない。時事性の大きな節目と箸という存在を捉えた大きな作品であると思う。

講評/いかにも女子会の雰囲気が伝わってきそう。他愛無い話に「そだねー」「そだねー」と互いに相槌をうちあうが、その「そだねー」が今年は、カーリングからメジャーになり、いっそう女子会の気分を盛り上げていることだろう。

講評/どこにでもありそうな笑える一瞬。箸には、味気ない割り箸や業務用箸ばかりでなく、芸術品と見まごう伝統の技を駆使した製品もある。箸を褒めたら勘違いして照れるなんて、この奥様は可愛らしい心の持ち主。

講評/故郷を発つ時、置いていったマイ箸。郷での思い出も積もっていよう。帰省でその古い箸を見た時、自分のアイデンティティを再認識し、帰るべきところのある安堵を得るが、その根本にあるのが母の愛。箸を通して人間関係が見える。

優秀賞賞品/箸職人が作る優秀賞川柳入り箸セット

評価/言いやすい上に簡潔に意味を伝えている。日本が誇る「箸」のすばらしさを世界の人に知ってもらいたいから・・・。

賞品/受賞された方の名前を入れたお箸+近藤氏の著書

近藤珠實(こんどうたまみ)氏

『清紫会』新・作法学院学院長。 作法をより現代社会にマッチしたものとするため、新作法「清紫会」を結成。新・作法学院で生徒指導の傍ら、テレビ、講演、執筆、社員教育などで活躍中。

評価/仮名や漢字でなくローマ字で表記すると一気に国際化した気分。2020に向けて日本文化の良さを発信するチャンスとして、上手く捉えた一句だろう。

賞品/受賞された方の名前を入れたお箸

尾藤川柳(びとうせんりゅう)氏(十六代目 櫻木庵 尾藤川柳)

1960年東京生まれ。十六代目の櫻木庵川柳。 女子美術大学特別招聘教授、早稲田大学エクステンションセンター川柳講座講師、川柳学会専務理事、「川柳はいふう」主宰。発祥以来260年、人々の中に生きた文芸としての川柳発信を行いながら、川柳文化の継承を担っている。

評価/現在の食文化を象徴しています。家族間でも恋人同士でも食を楽しむのではなく、スマホを見ながらの姿を多く見ます。

賞品/受賞された方の名前を入れたお箸+著書



三田村有純(みたむらありすみ)氏

東京藝術大学美術学部 参与 名誉教授。 日展評議員・日本現代工芸美術家協会評議員。日本漆文化研究所副理事長。

評価/ひょっとしたら藤井六段のようになってくれるだろうかと夢を膨らませながら、箸と将棋ぐらいは日本人として身に着けてほしいとの思いが共感できる句である。

賞品/受賞された方の名前を入れたお箸

賞品/入選された方の名前を入れたお箸

※順不同

作品 お住まい
/お名前orペンネーム(年齢)
改ざんができない運と箸使い 東京都/汐海 岬さん(45)
どう持つの?子供に聞かれユーチューブ 兵庫県/めーちゃんさん(31)
箸休めさせてくれないモリとカケ 山梨県/ルーキーさん(37)
ひらがなの箸が私にくれる明日 埼玉県/とみちゃんさん(60)
「箸二膳」レジで小さな嘘を付く 広島県/カラスの行水さん(74)
捨てられぬ古女房と慣れた箸 福島県/ほり・たくさん(45)
料亭の箸が談合聴いている 岐阜県/かきくけ子さん(67)
言い知れぬオーラがあった父の箸 埼玉県/雄之介さん(59)
「できるもん!」3歳の意地箸で刺す 神奈川県/とらけんさん(34)
捨てられぬ巣立った子らの箸と椀 神奈川県/みちこさん(72)


※順不同

作品 お住まい/お名前orペンネーム(年齢)
あんよから箸へ上手が増えゆく子 神奈川県/Akikiさん(52)
「MeToo」と子が真似をする箸使い 広島県/だいこんさん(34)
TPO箸はいつでも空気読む 埼玉県/咲帆さん(29)
震災忌地の慟哭を箸も知る 神奈川県/メルシー僕さん(33)
日大を世論の箸がつまみ出す 大阪府/逆ペリカンさん(35)
ぶっちゃけた話しを箸が聴いている 栃木県/ター坊ママさん(58)
すき焼きに肉だけ浚う孫の箸 広島県/てる味さん(66)
大谷が打つと家族の箸止まる 神奈川県/はますだれさん(56)
受験生五角箸をそっと買う 山梨県/ぴーちどーるさん(61)
一年生箸から見える親の愛 愛知県/フ―マーさん(63)



【総評】
【総評】「箸川柳」は15回目。ずいぶん長く続いている川柳行事の一つになった。箸を通して時代を捉えた作品が集まるようになり、川柳としてもまずまずのクオリティを発信できているのは、主催者・兵左衛門さんの文化への思い入れの強さによるのだろう。  箸は、日本人にとって切っても切れない生活の文化であり、そこには、有史以来の伝統と誇りが存在する。日本文化に注目が集まっている昨近、また、こういった行事を通して箸への認識が深まり、芸術品にも匹敵するような箸の用の美が生活の中で楽しまれることを期待している。

特別審査員/尾藤川柳